ここのところ毎年のように大雨による水害が起きてます。
熊本、福岡県南部、広島県などは本当に毎年何らかの被害が出て、時には人が亡くなられることも。
温暖化の影響で気候が変わったと良く言われます。自分は温室効果ガスによる温暖化説には否定的な人間ですが、原因は何であれ、気候が変わった実感はあります。
今回の台風7号、発生した当初から速度が遅く、進路の予想がしにくい台風でしたが、進路がはっきりした時点では名古屋直撃の予想。しかし本州に近づいた時点では、一気に西にそれて上陸は和歌山県潮岬。そして兵庫県から陸地を横断。日本海に抜けました。
台風の進路
台風と言うのは、台風自身で進路を決める事が出来ず、周りにある高気圧、風などの状況でその進路が決まります。
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
台風は、通常東風が吹いている低緯度では西に移動し、太平洋高気圧のまわりを北上して中・高緯度に達すると、上空の強い西風(偏西風)により速い速度で北東へ進むなど、上空の風や台風周辺の気圧配置の影響を受けて動きます。また、台風は地球の自転の影響で北~北西へ向かう性質を持っています。
7月の台風は、日本の上空に太平洋高気圧が居座っているため、日本のかなり西、九州の方面に行く事が多く、秋に近づくにつれて太平洋高気圧の勢力が弱まり、本州付近に台風が来るというシステム。今回の台風7号は、秋台風のような進路の予想でしたが、いつもの感じよりはかなり西に逸れました。
名古屋と言う場所は、ほぼ台風の直撃がない。
早い段階で直撃の予報が出てても、ほとんどの台風が直前で東に逸れる。自分は名古屋に延べ30年程住んでますが、本格的に直撃した台風って、多分数える程しかない。
2000年以降の名古屋付近を通過した台風
2001年8月21日
通過 2001-08-22 水 三重 志摩半島付近 975 hPa
再上陸 2001-08-22 水 静岡 沼津市付近 12時 982hPa
(伊勢志摩に通過後日本列島沿いに東へ。沼津に再上陸)
2009年10月8日
上陸 2009-10-08 木 愛知 知多半島付近 5時過ぎ 955hPa
2011年9月21日
上陸 2011-09-21 水 静岡 浜松市付近 14時 950hPa
最終的にハリケーンとなり、アメリカまで行った長距離移動台風ですね。
2012年6月19日
2012-06-19 愛知東部(西尾市付近) 970hPa
2012年9月30日
上陸 2012-09-30 三重 志摩半島 965hPa
再上陸 2012-09-30 愛知東部 田原市付近 975hPa
2013年9月16日
上陸 2013-09-16 月 愛知 豊橋市付近 965hPa
2014年10月6日
上陸 2014-10-06 月 静岡 浜松市付近 965hPa
2015年9月9日
2015-09-09 水 愛知 渥美半島 990hPa
(上陸無し)
2016年9月20日
再上陸 2016-09-20 火 愛知 常滑市付近 1992hPa
鹿児島、和歌山と上陸し愛知に再上陸
2017年10月23日
上陸 2017-10-23 月 静岡 掛川市付近 950hPa
2018年7月29日
上陸 2018-07-29 三重 伊勢市付近 970hPa
珍しい逆回り台風
台風12号は東側から日本列島に接近・上陸し、本州を西進する珍しい経路で進んだ。その原因は日本付近を覆っていた太平洋高気圧とチベット高気圧が朝鮮半島から北日本にかけて存在したことで、台風は日本列島付近で高気圧に行く手を阻まれ、さらに北海道付近にあった寒冷渦が日本の南に移動してきたことで、寒冷渦が作る反時計回りの風に乗って台風が移動したことが原因とされている
と、地名だけでは細かいことが分かりにくいかと思い、あるものは経路の画像を貼らせていただきましたが、すべての台風が名古屋市から見ると「海上を通っている」ことになります。
台風って、進行方向に対して右側が雨、風共に強くなる。
海沿いを日本列島沿いに通っているという事は名古屋は台風の左側に入ってるので、結構近くを通っているにも関わらず、名古屋は恐ろしいほど静か。
しかし名古屋を逸れて東に向かった台風は、愛知県三河地方、静岡県西部にも甚大な被害をもたらします。
同じ愛知県でも名古屋と三河では台風による被害は全く違うんです。
まっとできゃーのがくるんだわ
おじーちゃん、おばーちゃんに言わせると
名古屋にはまっとできゃーのがくるんだわ
(訳 名古屋にはもっとでかいのがくるんだわ)
と言う言葉がなんとなく真実味がある。
伊勢湾台風、東海豪雨など、名古屋でも大きな災害は過去起きてはいますし、東海豪雨の年前後は、毎年のように道路が冠水するような大雨が降ってました。
そして地震に関しては名古屋含む愛知県は、南海トラフ巨大地震が起きた場合、被害の本命と思われる地域。
まっとできゃーのがくるんだわ
という事は甚大な被害が出るもの以外は名古屋には来ないという感覚。
こと台風と言う事になると、本当にほぼ直撃はしない。自分が名古屋に来たのは30年程前だけど、その年に直撃3個(⌒-⌒; )
名古屋って、台風来る場所なんだなと思ってたら、それ以来直撃ってのをほぼ経験してない。
前述の通り、予報では直撃予報でも、本当に直前で逃げる。
直撃の予報が出ると街から人が消えるんだけど、そう言う日に街にいると、ただ人気の無い街にちょっと風が吹いている
と言う状況。
名古屋結界説
ネットを様々見てると、名古屋結界説が飛び交ってます(⌒-⌒; )
名古屋のコメダを結ぶと六芒星の結界ができる説
「名古屋のコメダを結ぶと六芒星の結界ができる」という驚愕の事実(?)にネット騒然
なんか古都の寺や神社を線でつなぐと六芒星ができるみたいなやつがうらやましいので名古屋で試したら衝撃の事実が発覚した。 pic.twitter.com/3ZIsAleGWv
— こがくんくん仮面凸RX (@Computerozi) 2014, 5月 12
「名古屋のコメダを結ぶと六芒星の結界ができる」という驚愕の事実(?)にネット騒然(全文表示)|Jタウンネット奈良や京都の古寺・神社にならって、名古屋でコメダコーヒーの店を線でつないでみたら、六芒星の結界ができてしまった、というツイートが話題を呼んでいる。なんか古都の寺...
んなわけないでしょ(⌒-⌒; )
と言うか、名古屋はコメダ珈琲を始まとした喫茶店天国
星の数ほどあるコメダの何店舗かを結んだらそうなったと言うだけなんだけどね(⌒-⌒; )
信長が結界張ってる説
織田信長ってのは、自らを第六天魔王と呼ぶなど、冠位とか天皇とかそう言うのを超越した存在、すなはち自身を神格化した人でしたね。本能寺の変で討たれても亡骸が見つかっていないなど、かなりミステリアスな存在。
第六天魔王信長が未来永劫名古屋を守る為に結界を張った。それが今も名古屋を守っている。
そう言う話が出るのも不思議ではないかなと。
熱田神宮が守ってる説
これはあると思うけど(⌒-⌒; )
熱田神宮は、名古屋の人間にとっては特別な場所。これはどこの神社でも同じかと思いますが、その場の雰囲気はちょっと特殊ですよね。
んな事いったら全国の神社のトップである伊勢神宮はどうなるんやと。災害が起きてる場所に神社ないかい。と言う話になると思いますけど(⌒-⌒; )
しかし、神社って、災害が起きた場所に目印として建ててる場合もある。
人の心になんらかのご利益と言うか、戒めと言うか、そう言うものはあるとは思いますね。
トヨタバリアー
トヨタ自動車が結界張ってる説
根拠なし(⌒-⌒; )
しかし世界の大企業トヨタ自動車。そのぐらいの事やっててもおかしくない
おかしくある(⌒-⌒; )
まぁ、災害から守るバリアを張ってるかどうかは別として、トヨタ自動車はただ自動車会社と言うだけでなく、愛知県にとってはとんでもない恩恵をもたらしてます。
豊田市周辺の刈谷市、安城市、知立市、西尾市など、三河地域、そして名古屋にも、様々な工場、オフィスなどを構え、愛知県で仕事しててトヨタグループに絡んでない会社って、ほぼないんじゃないかと言うぐらい。と言う意味では激しく名古屋を守っているとも言えます。
おお、話が台風並みに逸れている。
豊田市は台風が上陸すると言った三河地方。
しかし豊田市は内陸にあるため、目立った被害はなく、だいたい上陸して被害が出るのは岡崎より東。
絶対トヨタがバリア作ってる(⌒-⌒; )
愛知県民にとってトヨタはそのぐらいの存在って事です(⌒-⌒; )
まとめ 油断は禁物
これは自分だけかも知れないけど、天気予報でどれだけ台風が来ると言っても、予報円が名古屋の真上にあっても、
どうせ直前で逸れる
と、本気で思ってしまってる部分がある。
それぐらい逸れるんです。
これは完全な油断。
天災は忘れた頃にやってくる
昔からよく言われてる言葉ですが、これだけ毎年様々な場所で大きな被害が出て、忘れるわけはないけど、この言葉は油断を戒める言葉。
本当に、戒めないといけないなと。
これを書いてるのは2023年8月16日。
つい昨日台風が逸れた所です。
今回は普段台風が来ない地域に台風が直撃。
台風被害であまり聞いた事がない鳥取県に緊急安全確保が出たりと、ちょっといつもと違う。
これから9月にかけて、台風の本格的なシーズン。
前述の通り、太平洋高気圧の勢力がやや弱まるここからの時期、本州のどこに台風が直撃しても不思議ではない。そして、日本近海の海水温が高いので、昔ほど台風の勢力が衰えずに本州に近づく。
来ないと思ってはいても
備えだけはしておかなければ。
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